脱兎社の次の動き

　コミックスの値段が高騰し、いよいよ紙の本は贅沢品、コレクターズアイテムになってきた印象です。まあ、元々、漫画ってそういう要素はあったわけで、私もかなり集めてたけどさ。で、ちょっと面白そうな印刷屋さんがあったので、脱兎社のオリジナル電書、少しずつ紙にしてみようと思ってます。密かに細々、知る人ぞ知る、ま、やれる形で、あちこち相談しながら。コメントとかいただいた方に、少し頒布するレベルで。どれなら欲しいとか、こんなネタなら新作見たいとかお気軽にご意見ください。
　さらに、たみさんとの未発表ネタのデザイン案やネームをまとめたり、たみさん以外の漫画さんとの企画を形にしてみたり、脱兎社、改めて動きますので、時々チェックしていただければ幸いです。いい物、作るよ。
　コメント気長にお待ちしてます。

ムザンエ第一巻発売中

　ゴラクTOPさんで配信していただいていた「ムザンエ～吉原地獄絵巻～」第一巻が発売中です。

　脱兎社第一作「さんばか」より少し後の時代の絵師の話で、蔦屋重三郎の二代目や五話「のぞき穴」に登場する北斎もからんだ…と言っても、かなりテイストの違う作品になりました。想定よりも過激な内容になりましたが、〆は構想通り。連載前にゴラク本誌に掲載していただいた「辰」も収録され、ちょっと厚めな一冊です。鉄から辰への流れ、面白い読み口になってるかも。巻末にはイメージ画、設定ラフも少し載ってます。お楽しみいただければ幸いです。
　https://www.nihonbungeisha.co.jp/book/b621112.html

ムザンエ～吉原地獄絵巻～第一巻2/27発売

　ゴラクTOPさんで配信していただいていた「ムザンエ～吉原地獄絵巻～」第一巻が2/27に発売されます。電子書籍だけではなく紙の本も！　タイトル通り、かなり極悪で刺激の強い内容なので、読む人を選ぶと思いますが、ご興味お持ちの方は是非。とりあえず告知第一弾でした。

ムザンエ～吉原地獄絵巻～マンガTOPにて連載中

　さんばかの発売からスタートした脱兎社。かれこれ八年で、たどりついたのは漫画ゴラク。そのアプリ、マンガTOPで「ムザンエ～吉原地獄絵巻～」が始まりました。

　二月に漫画ゴラクさん掲載していただいた「辰女～浮世絵人情絵巻～」をベースにしつつも、よりゴラクさんのテイストに振り切って禍々しく、毒々しく、エロスとサスペンスも大増量。
最初は吉原版の切り裂きジャックが出来ないかなぁと思ってたんだけど、主人公が探偵になっちゃうとニーズに合わない。主人公が絵師ってのは変えたくなかったので、芥川龍之介の地獄変みたいな画狂の話も考えたけど、ゴラクさんには高遠るいさんが「アイドル地獄変」っていう傑作があるので、そのタイトルは使えない。となると、絵に対する執念って感じではなく…。で、異人の遊女がいる廓、そこで生まれた女絵師ってのは前からやりたかったんで、そこを広げながら吉原のダークサイドに当てはめていって、なんとなく形になっていきました。
　脱兎社作品で言えば、色っぽい江戸物は「さんばか」で、ダークなヒロインは「花銃士」でやってますが、それを足して、さらに凶悪で生々しくした感じが近いかも。大人マンガ度は、これまで最大。ゴラクさんなので振り切りつつ、でも時代物としての面白さも出せればと書いてます。
更新はアプリでですが、一話は試し読み出来ます。
https://sp.nihonbungeisha.co.jp/goraku/ebook/muzan-e/#target/page_no=1

　ムザンエ連載開始に伴い、Amazonで発売中の「さんばか」他の各タイトルをKindleUnlimited で無料で読めるようにしました。ムザンエをきっかけに脱兎社作品もご覧いただければ幸いです。
　隠し玉も一つあるんだけど出すタイミングうかがってます。こちらは明るい系。時々、気にしてていただけると嬉しい。
　引き続き、よろしくお願いいたします。

漫画ゴラクにて「辰女-浮世絵人情絵巻-」掲載

　ブレイガールから一年。忍者の次は浮世絵です。ここをご覧の方は御存じかもしれない脱兎社の一作目「さんばか」から追いかけてる江戸物ネタ。もちろん色っぽい系w 　お楽しみいただければ幸いです。


　漫画ゴラク2/4発売、2/18号にて掲載です。最終頁の隣にはwebで連載予定の「ムザンエ-吉原地獄絵巻-」の情報も発表されています。こちらもお楽しみに。

幕末隠密伝ブレイガール全二巻発売中！

　集英社マンガサイト・スポバトマンガ研究所で連載していた「幕末隠密伝ブレイガール」無事完結。全二巻が発売中です。
https://books.shueisha.co.jp/search/search.html?seriesid=75361

　今回も、漫画や小説他あらゆるエンタメの面白い時代劇作品を紹介されてる時代伝奇夢中道　主水血笑録さんに取り上げていただきました。こちらは作者の意図や狙いを読み取ってくれて、作り手が元気をもらえるサイトでもあり、私が漫画原作を続けて来れたエネルギー源とも言えます。是非ご覧あれ。
http://www.jidai-denki.com/2021/03/post-c01a5b.html

　おかげさまで、脱兎社の電子書籍は「さんばか」シリーズ、「スプラッシュショット」シリーズ、DATTO GIRLS3日本湯屋作法をメインに売れ続けています。

　ブレイガールきっかけで見つけていただいた方にも、それこそ肩の力を抜いて楽しんでいただければ幸いです。

　近々電子書籍の新作を発表できる予定。これまで以上に明るく軽い作品になりそう。商業誌での連載も準備中です。こちらは渋めで大人っぽいヤツになるかなぁ。
　こちらにも、もう少し情報増やせそうなので、引き続き、よろしくお願いいたします。

幕末隠密伝ブレイガール第一巻発売中！

　集英社マンガサイト・スポバトマンガ研究所にて連載中の「幕末隠密伝ブレイガール」第一巻が発売されました。
　
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?jdcn=08C01308T00035315501
　かなり前から、くのいち版チャーリーズ・エンジェル的なことをやりたくて企画していた作品です。実は吉岡榊さんとの「クロックワーク」は、この企画を出した時、マスコット的に入れてた勝海舟の息子の小鹿に着目されて出来た作品でした。勝海舟がチャーリーで、ボスレーが龍馬みたいな感じね。その後、たみさんと出会い、その作風から色っぽいコメディーとして試作してたところ、今回、くのいちのキャラを気に入ってもらい、集英社さんのスポバト研究所さんで企画が通ったことで、主人公に青年を立ててストーリーもシリアス寄りに…という経緯で今に至ります。

　最初に持ち歩いてた企画書の一部は、こんな感じ。

　絵柄も持ち込み先に合わせられますってことで、たみさんに描き分けてもらったりもしました。

　初期バージョンのカラーサンプル。脱兎社のラインナップって感じの雰囲気だね。

　そして、スポバトさん向けの企画に。時間がかなり立ってるので、タッチもかなり変化してます。


　連載は、こちらから。
https://cbiz.shueisha.co.jp/spobatlabo/bureigirl/index.html

　時代伝奇夢中道　主水血笑録さんにご紹介いただきました。「さんばか」や「クロボーズ」もご紹介いただいてます。毎度、見どころをキッチリ押さえた解説は読み応えあり。本編を読んだ方でも、これからの方でも、是非。
たみ『幕末隠密伝　ブレイガール』第1巻　無礼上等、三人の美女が幕末の悪を斬る！
http://www.jidai-denki.com/2020/06/post-6c92b7.html

ゆやばな&DATTO GIRLS 01-04 PLUS発売中

　BCCKSから販売した「ゆやばな」とDATTO GIRLS 01-04 PLUSが、Amazon、楽天、Bookwalker、ブックパス、Readerstore等に拡大されました。ご都合の良いサイトから入手いただければ幸いです。


　江戸の出版業界と湯屋を舞台にして明るい色っぽさで描き、好評を博した「さんばか」シリーズが、より濃く、ひねった内容にアレンジされ、「ゆやばな」として時代劇専門漫画誌コミック乱で不定期掲載。掲載された三話に描き下ろし二話を加え、幕間にはラフスケッチと湯屋話の無駄話を添えて、さらに一部彩色、パートカラーにて上梓。ハイターゲット向けに作られた、もう一本の「さんばか」をご堪能あれ。


　ダットコミック「さんばか」「宇宙船グリンエルフ号」等のヒロイン達のイラスト集DATTO GIRLSシリーズ四冊を一冊にまとめ、特典・広告用に使用した特別編等も追加。「さんばか」は時代物、「宇宙船グリンエルフ号」はＳＦ。本編ではほとんどありえない衣装を身に着けた彼女達の魅力がいっぱい。
　01は9人のヒロインのバニースタイル2タイプ、02は9人のヒロインの水着スタイルと各々の白ビキニ版、03は趣向を変えて、日本文化の湯屋マナーを華やかで色っぽいイラストで紹介。04は「SPLASH SHOT」のモチーフである架空のスポーツ“マリンラグビー”に「さんばか」「宇宙船グリンエルフ号」のキャラクター達が乱入してくりひろげるハプニングの数々を艶やかなイラストとスポーツ実況風のコメントで構成。
　本編では毎回登場するセクシーショットがカラーで堪能できる待望の一冊。注目の人気絵師“たみ”の軽やかな筆致を見逃すなかれ。

6/23 ことだま屋本舗EXステージVol.08「レオナルド危機一髪」&「さんばか」満員御礼&レポート！

　一風変わった朗読劇で観客を楽しませる「ことだま屋本舗リーディング部」。そのスピンオフEXは漫画を動画にし、そこに生で声を当てる、まさにプロの舞台。去年6月の「さんばか」第一景から一年後、第五景を加えた二本立てで再演していただきました。
　去年のレポートはこちら。
https://datto-press2014.blog.so-net.ne.jp/2018-06-26

　今回は初めての公演と同じ人数14名のキャスト。旬のスターに名パイプレイヤー、知る人ぞ知る実力派から学生まで個性的なメンバーが、顔合わせから10日・5回のリハという超スピードで仕上げています。

　それは映像演出の加藤隼平君が顔合わせ時までに大半の映像を作り上げていたり、過去七回でみるみる蓄積してきたシステムがあるわけで、そこに常連キャストの自信が加わり、同業者や業界人達さえも楽しませるイベントになっているのです。

　主役のサク、橘U子さんとは今回はたくさん飲めたなぁw 　前回の好演も見てるし、もはや注文など無く、兎に角、頼もしい今回の座長でした。同じくことだま屋主宰にして今回は看板娘感が強いヒロイン担当の笠原さん、作品の色気と気風を表現してくれました。
　タイトルの一つの意味である三馬鹿娘は、これもU子さん並みにつきあいのいい池羽悠さん。元々はまってる役柄が舞台では動きも表情も交えてフウになりきってくれました。サクの高橋雛子さんは海外ドラマ系で若いのに玄人っぽく、委員長タイプのツンデレキャラをきっちり表現してくれました。無口で艶本好きだけど剣の腕もたつアヤメは会場ESPの学生オーディションを勝ち抜いた鈴木果穂さん。口数少ない役は難しいんだけど、どこかでスイッチが入った感じで舞台を楽しめてた印象です。
　今回の人気者枠、代永翼君は第五景で最近はあまりやらなくなったらしい幼児をノリノリで、中澤まさとも君も滅多に振られないゴツい岡っ引きを楽し気に演じてました。
　第一景の入道、第五景の春朗は、主催の二人を除くとEXフル出場の大畑伸太郎君。このメンバーだと完全にヴェテラン枠で、その余裕が役柄にはまるんだよなぁ。同じくセミレギュラー佐藤健輔君、稲村透君は、もう一本の方でメインなので、こちらでは脇を固める仕事。そのわりには、いい感じで目立ってたけどね。もう一人のESPの学生さん花澤嶺君は、そんなヴェテラン達と一緒に出る場面が多く、がんばって食いついてました。
　がんばったと言えば、ナレーションの渡部康大君。ナレーションと言えばヴェテランがやりがちで、しかも今回は時代物の語り、講釈のような芝居に挑戦しなきゃならない。しかし、そこはやっぱりEX01から出てる常連。本番ではバシッと決めました。同じくEX01に出てて、その間もちょくちょく出てる平田由季さんは子供の声一言で場をさらい、江戸出版界のプロデューサーは、この公演のプロデューサー鈴木コウタ君自身が器用に演じてました。　

　会場を提供していただいたESPの先生、卒なく受付周りを仕切ってくれたスタッフさん他、関わっていただいた皆様に感謝しつつ、次にまた彼ら彼女らがステージを作るのに立ちあえる日を楽しみにしています。

　さて、扱っていただいた原作はこちら。第一景と第五景を見て本番を思い出すのもよし。よりキャラや世界を知ったりするのに他の巻を読むもよし。

https://bccks.jp/store/133807

　「さんばか」の進化形「ゆやばな」、たみさんによる「さんばか」他の脱兎社ヒロインズの画集「DATTO GIRLS 01-04 PLUS」も発売中です。

6/23 ことだま屋本舗EXステージVol.08「さんばか」キャスト発表＆DATTO GIRLS 01-04 PLUS

　6/23 ことだま屋本舗EXステージVol.08で富沢原作作品「レオナルド危機一髪」と同時上演される「さんばか」のキャストが決定しました。ヒサの橘Ｕ子さん、ハルの笠原あきらさんが続投し、三人娘は池羽悠さん、高橋雛子さん、鈴木果歩さんと一新。再演でより練った芝居の二人に、若手三人が挑む熱量の高い舞台になりそうです。新たに追加される第五景、北斎は第一景の入道と兼ね役で大畑伸太郎さん。種彦はレオナルド危機一髪では主役の代永翼さん。アニメ「ギブン」の中澤まさともさん、「からくりサーカス」の佐藤健輔さん他、周りを固めるキャストも豪華。コツコツ作ったプライベートブランドの作品が、こんな形にまで発展したのは感慨ひとしお。まだ終わりじゃないけどねｗ


「さんばか」の三人娘はじめ脱兎社のコミックに登場するヒロインたちのイラスト集にして、さみさんの画集DATTO GIRLSはkindleで四冊出してイラスト集部門では長い間１位でした。その四冊を一冊にまとめ、コミックのおまけや広告で描いたイラストを追加したDATTO GIRLS 01-04 PLUSが6月下旬発売予定。BCCKSから配信され、楽天やBOOKWALKER、kindleに広がります。


「さんばか」を時代劇専門漫画誌コミック乱さんに見ていただいたところ、もう少し大人っぽい感じで短ければ…ということでリメイクし不定期掲載していただいた「ゆやばな」を一冊にまとめました。掲載された三話に描き下ろし二話を加え、幕間にはラフスケッチと湯屋話の無駄話を添えて、さらに一部彩色、パートカラーにて上梓。より濃く、ひねった内容で、ハイターゲット向けに作られた、もう一本の「さんばか」をご堪能あれ。こちらも発売は６月下旬予定です。


　他にも動いてるんだけど、いつ発表できるようになるかなぁ。ま、やれることコツコツやってきます。引き続き、よろしくお願いいたします。